年齢の割に趣味が渋いんだか幼いんだかよくわからないヒシルスです。
今回は清水寺の大随求菩薩坐像を拝見しに行ったおはなしとアドバイスです。
お寺?仏像?よくわかんないなーという人も多いかと思いますが、今回の秘仏公開のパワーワードは「222年ぶりの公開」です。
そもそも秘仏ってナニ??
馴染みのない方にはまず文中の用語がわからない!ってなりそうなので、ちょっと解説します。
基本的なことばかりなのでご存知の方はとばしても問題ありません。
というわけで、秘仏。「ひぶつ」と読みます。様々な理由によって、普段お姿を公開されていない仏像のことです。
秘仏となっている仏像は、多くの場合、厨子という箱に安置されていて、普段私達は厨子の前で拝みます。秘仏を一般に公開する時は、この扉が開くので「開帳」といいます。
「様々な理由」は本当に様々な上にお寺によって事情も異なるのですが、よく言われるのが、
・聖なる存在であるから俗人の目には触れさせない
・パワーが強すぎるので出すことができない
・物理的な劣化を防ぐ
などなど。正直なぜ秘仏になったのかはこれで論文が書けるかもしれないテーマなので一般人のヒシルスは「見られんもんは見られん」というわけで説明はこの位にしておきます。興味のある方は調べてみると結構深くて面白いですよ。
さて、秘仏の中でも、特定の日や、周年で公開しているものも多いのですが、これに対して、全く公開しない!というものを「絶対秘仏」といいます。
今回公開されている「大随求菩薩坐像」も、絶対秘仏といわれていました。
だって222年ぶりですよ???
引き算して調べてみたら徳川11代将軍の頃でした。フランスで言うとナポレオンの頃です。
断言はできませんが、この先、生きている内に拝見できる可能性、限りなくZAROなのでは??
しかも10月5日~15日までとそんなに期間もない!
というわけで、
何気なくみていたリーフレットを見ていなかったら知らなかったので、ご縁だなあと思います。
清水寺へのアクセスは?
京都どころか日本を代表するもののひとつといっても過言ではない位超有名寺院です。
超有名なだけあって、交通アクセスはめちゃくちゃいいです。
京都駅からですと、市バス206系統、100系統になりますが、乗り場のDの方にいったら行き先に「清水寺」と書いてあるバスも多いので、正直何も知らずに行ってもなんとかなる位イージーです。
ちなみに京都駅のバスターミナルは主要観光地に対応したバスの路線図もわかりやすい掲示がしてありますし、案内の人も常駐しているのでとても親切です。
なお自家用車でも、近隣に駐車場がありますし、タクシーで行けない距離でもないです。本当にアクセスはめちゃくちゃいい。
レッツ清水寺
滋賀県人のヒシルスにとっては、割と気楽に行ける所なので、今までに何度も行っている寺院です。
何度も行っているから自信を持って言えますが、年々人が増えている…!!!
元々人は多かったけど、近年の増え方はすごいな?!と思っています。
とにかく外国の方が増えたのかなあ?という印象。情報が手に入れやすくなって、国内旅行の遠方の方も増えているのかもしれませんが。
とにかく。人が多いことは知っているので、早朝に行くことにしました。この辺は経験の勝利かな?
ちなみに清水寺、到着するまでに五条坂を上るのですが、途中で近道があります。
遠方から来た人を案内したり、友人と街ブラしたりだと、華やかな正道を通るので、あまり通らないのですが、
急 勾 配 …!!
家と平行にとってこの角度。
いや、たしかに近道でしたよ。
時短でしたし、門のすぐ側にいけます。人も少ないのでかなり快適です。
ただ、急ッ!!!
体力に自信が有る方や、喧噪が苦手な方にはオススメですが。
運動不足のヒシルスは若干息が上がりました。……体力つけよう。
いよいよ大随求菩薩像様とご対面!
意外とその時はすぐ来ました。
門をくぐり、まっすぐ行けばお堂にわかりやすく張り紙がしてありますし、案内の人は、「大随求菩薩坐像はこちらです~舞台をご覧になる方はあちら~」と案内しておられるので見落とすこともありません。
さすが観光に強い清水寺…。
列に並んで順番待ちをしますが、朝イチでしたら列は10人以下くらいでしたね。並んでいると結構みんなスルーして行くのが見られましたが、知らないとそんなもんだよなあとは思います。外国の方はもちろんですが、何かで情報を拾うか余程仏像に詳しくないと知らないものです。222年ぶり!みたいに煽ることも書いていませんしね。
ちなみに、安置してある随求堂では胎内巡りもできるので、大随求菩薩坐像公開じゃなくて、胎内巡りをしたい人も同じ列です。胎内めぐりについては後述しますね。
さて、お堂は当然土足禁止。ただし、スタッフさんがビニール袋を渡して下さるので安心してください(袋はお堂から出る時に回収されます)。
ちなみに帽子も脱ぎましょうね。目の前のおにーさんが注意されてぶつぶつ言っていましたが、最低限のマナーです。
流れに従って、お参りをし、一礼して終了。一応後に待っている人もいるし、スタッフさんもいるので、長居はできません。
じっくり拝見したい方には物足りないかもしれません。
が。
その一連だけでも、強烈に印象に残っています。
絶対秘仏であり、静かに祀られていたからこそ。
美しい。
スピリチュアルな話なのが物理的な話なのかはわかりませんが、本当に、お姿が輝いているのです。
ご縁に本当に感謝…!!
これは一生に一回だけでも観る価値がありすぎる。
結構真剣に、この拝観と胎内巡りセットで100円とか安すぎない?いいの??!と思いました。
いざ胎内巡りへ
「胎内巡り」とは、狭くて暗い場所を通り抜けることによって穢れがはらわれて生まれ変わるという修行のことです。お寺によっては「戒壇巡り」とも言います。結構各地にあるものです。
修行というと大仰ですが、通りぬけるだけなので難しいものではありません。
が。
360度。
真の暗闇です。
本当に、目の前にかざした手すら見えない。
「目が慣れて見えるようになってきたわ」っていうこともありません。
本当に、真っ暗。
日常ではまず味わえない体験であり、通常でしたら、深く色々と感じる体験なのですが……。
ヒシルスの場合、パリピに挟まれてしまいました( ̄Д ̄;
「押すなよ!絶対に押すなよ!」とかふざけていて、正直帰れ!って思ってしまったので私も修行が足りません。
一人ずつとかではなく、順番に並んで行脚するので、まあ人が多い所だと、どんな人が前後になるかは運次第ですよねー…。
胎内巡り・戒壇巡りは初めてじゃないからまあいいのですが、ちょっと残念でした。
その他清水寺観光について
有名な「清水の舞台」を見学したり、景色を楽しんだり。ご朱印をいただいたり。
今はまだ紅葉には速いのですが、それでも緑は綺麗ですよ。
ただし、注意を一つ。
清水寺は現在大改修中です。2017年からはじまり、予定では2021年まで続きます。このため、「美しい寺院」としての清水寺は参拝できませんのでご注意を。
中に入れないわけではありませんので、参拝そのものには今のところそこまで制限はかけられていないようです。
これから秘仏「大随求菩薩坐像」を拝見しにいく方へ
・開扉期間・時間
10月1日~15日までです。
書く手が遅くてあと3日ですいません;
時間は9:00~16:00までです。
・場所
京都府京都市東山苦清水1-294
清水寺内随求堂です。
正門から参拝すればわりとすぐにありますので、迷うことはないと思います。
・拝観料金
清水寺への拝観料は400円。
中学生以下は200円となります。
文中にも書きましたが、ご開扉は別途100円が必要です。
トータル500円は用意しましょう。
・時間に余裕を持って予定を組みましょう
清水寺自体が混む寺院ですし、随求堂以外にも見所が沢山あるので、時間に余裕をもって予定を組んだ方が良いです。また、近隣の通りはお土産や食べ物やさんも充実してるので誘惑もいっぱいです(笑)
ただ、境内に人も多いですし、特に胎内巡りをされる場合は、手をあけていないといけませんので、お土産購入は参拝後にしましょう。
おまけ
どっちの気持ちもわかるけども?!